リダックスとフェンフェン

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リダックスとフェンフェン

リダックスとフェンフェン

痩せ薬リダックスに中毒性はなく、副作用も口の渇き、下痢、疲労などはありますが、ほとんどが数週間後に消えるとされていました。肥満に悩む人にとって、これ以上ない強い味方のはずでした。

 

ところが、アメリカでのリダックス解禁から1年後のアメリカのダイエット・ピル市場で大異変が起こりました。人気のあるリダックスともう一つ「ポンディミン」と言う商標名で売られているフェンフルラミンの2種類の処方箋薬が、心臓弁の異常に関係していることが報告され、製薬会社によってこれらの減量薬がリコールされたのです。

 

ちなみに、リダックスはフェンフルラミンを二つの構成化学物質に分離したうちの一つで、いわばポンディミンとは兄弟のようなものでした。

 

これらの薬がリコールとなるきっかけとなったのは、メイヨー・クリニックが97年に行った記者会見の報告でした。眠気を誘う副作用があるフェンフルラミンを、飲むと目覚めさせ、代謝を活発にする食欲抑制剤ふぇんタミンと一緒に使用すると、原料の速度が速くなるだけでなく、副作用も少ないとされています。

 

その併用をフェンフェンと言い、利用している24人の心臓弁が白い組織で覆われ、弁が完全に閉鎖しない障害が発生している。彼女たちは平均1年間、フェンフェンを使用し、そのうち5人が手術を受けたといいます。

 

心臓病学者は「かつてこのような事態に出合ったことがない。研究者はダイエット・ピルがどのようにして心臓に害を与えるのか弁明しようとしている。また医師は心臓への損傷は治るものかどうかを知りたがっている。」と話しました。

 

医師団によると、全米で23人のフェンフェン使用者が心臓の手術を受け、3人が合併症を起こした後に死亡したとしています。

 

一方、FDAはこれらのリダックスとフェンフェンを使用している291人の患者の超音波心臓診断図の結果を分析したところ、3分の2に当たる92人の心臓に障害がみられた。そのためFDAは障害の原因とされるフェンフルミランとリダックスのリコールを要請したのです。

 

フェンフルミランは1973年FDAによって食欲抑制剤として肥満症の人のための短期間の治療に使用することを目的として認可され、FDAは短期間の使用は安全だとしました。
この減量も脳の神経伝達物質セロトニンに働きかけて、満腹感を感じさせるし背、食事量を減らします。

 

フェンフルミランは当初、あまり需要の無い薬でしたが、92年になってフェンフルミランとリダックスをコンビで使用すると減量効果が上がり副作用も少ないと報道されると、状況は一変し、人気が沸騰していました。フェンフェンは1996年だけで1800万人に処方箋が書かれました。

 

一方リダックスはFDAが1996年淫使用許可を出してから1年間の間に250万人が使用しています。世界中の使用者は推定で6000万人でした。

 

これらの薬のリコールによって途方に暮れている重度の肥満症患者もいます。遺伝、内分泌疾患、自律神経系の中枢で物質の代謝の調整をつかさどる視床下部の障害などによる肥満で、クスリにたよらなければならない人たちです。

 

心臓病、糖尿病、高血圧、脳卒中などの大きなリスクを負っている患者たちはリダックスやフェンフェンに変わる強い作用のある薬の登場を待っているのです。